2012年07月26日

「調子が悪くなったら日本に帰る」なんて甘い!

寺川偉温
ファミリー・メディカル・プラクティス・ホーチミン内科医

 「ベトナムってどこにあるの?」と聞かれて、よく分らない人も結構いるのではないかと思います。日本からは意外と近く、フライトは約6時間。ハワイへ飛ぶより早く着きます。

想像以上に過酷な機内の環境
 ベトナムの医療の状況は、決して恵まれているわけではありません。そのため、こちらで暮らしている日本人には、「近いから、調子が悪くなったら日本に帰ればいいや」と考えている人が結構います。ところが、そう簡単にはいきません。続きを読む

2012年07月25日

診察室で巻き起こった“国際紛争”

内野三菜子
トロント大学プリンセスマーガレット病院放射線腫瘍科

 私のチーム(乳癌を担当しています)には3カ月ごとにジュニアレジデントがローテーションしてきます。ジュニアレジデントとは、ここで初めて放射線治療に触れる研修医だと思ってもらえればいいでしょう。カナダにおける臨床研修は卒後すぐの時点で自分の専攻を決めて配属に至るというもので、1年目に内科など関連各科を回った後、2年目から自分の専攻科に配属されます。続きを読む

2012年07月18日

臓器移植で誕生した「100万ドルの男」

日比野誠恵
ミネソタ大学ミネソタ大学病院救急医学部准教授

 私が高校生だった頃、「600万ドルの男」というアメリカのテレビ番組がありました。主人公が大けがをした後にサイボーグとなって悪党どもをやっつけるという筋書きのSFドラマで、サイボーグになるために600万ドルかかったということで、このタイトルが付いていました。

 600万ドルには及ばないものの、元副大統領のディック・チェイニー氏も「100万ドルの男」(a million dollar man)になったということで、こちらのメディアでいろいろと取り上げられていました。続きを読む