2012年12月13日

医療通訳は税金の無駄遣い?

林 大地
ボストン大学放射線科リサーチインストラクター

 「Dr. ハヤシ、次の患者さんは英語を話さないので、息子さんが通訳のため同伴してくれます」と、受付係が笑顔で私に言いました。「新患者」と書かれた患者ファイルには、白紙のカルテがペラッと1枚差し込んであるだけでした。すぐにドアをノックする音がして、黒人の男性2人が部屋に案内されてきました。患者のアブドゥルさん(65歳)と、息子のモハメドさん。2人とも2mはあろうかという大男です。続きを読む

「夫の求めに応じられない」56歳女性への対応は?

オーストラリアGPからの挑戦状(2)解答編

小林孝子
ビーンリー・ロード・メディカルセンターGPフェロー

 前回の「オーストラリアGPからの挑戦状(2)」の解答編を始めます。まずは設問から振り返ってみましょう。続きを読む

2012年12月04日

病院と医師が貧乏なら、医療訴訟は起こらない?

No money, no malpractice law suit.

日比野誠恵
ミネソタ大学ミネソタ大学病院救急医学部准教授

 アメリカの救急医学界で非常に有名な、グレッグ・ヘンリーという先生がいます。特に救急医学の医療訴訟分野で有名ですが、歯に衣を着せない、ちょっとビートたけしを思わせるような毒舌で、面白い話をすることでも知られています。続きを読む

2012年12月03日

「先生、入院を決めるのはあなたではありません」

渡瀬剛人
ワシントン大学救急医学領域
ハーバービュー・メディカルセンターAttending Physician

 以前働いていた病院で、74歳の女性が回転性めまいを主訴に救急外来を受診してきました。年齢のことも考え、様々な検査を施行しましたが、特に大きな異常は見つかりませんでした。末梢性のめまいということで様子を見ていましたが症状が良くなる気配がないので、入院のことを本人とその家族に話しました。続きを読む