2013年02月20日

最も重篤な患者を診る専門医が不足している!

集中治療医不足を明らかにしたCOMPACCS研究
医師の需給予測を考えるVol.3

永松聡一郎
ミネソタ大学呼吸器内科/集中治療内科クリニカルフェロー

 「面会謝絶」と記された札の下で、口の中にチューブを入れられた患者さんが、生命維持装置に囲まれて静かに眠っている―。集中治療室(ICU)は多くの人の目に触れることがない場所ですが、病院の中で最も重篤な患者が集う場所です。

 生死の境をさまよう重篤な状態なのだから、誰しもがベテランの専門医の治療を受けたいと思うでしょう。しかし残念なことに、アメリカでは集中治療専門医(intensivist)が不足しており、重症患者の半数以上は専門医による治療を受けていません。集中治療専門医は今後も不足し続けるだろうとされており、そうなることは1990年代から警告されていました。続きを読む

2013年02月07日

親族以外からの生体腎移植が広がるアメリカ

提嶋淳一郎
マイアミ大学外科腎膵移植部門准教授/ジャクソン記念病院外科医

 私は日本とアメリカで、人工透析や移植手術というかたちで腎不全患者とかかわってきました。この領域における両国間での違いを整理したうえで、最近アメリカで見かけるようになった、ちょっと特殊な生体腎ドナーのお話をしてみようと思います。続きを読む