2013年03月28日

「仕事と家庭の両立」はどこの国でも大変だけれど…

アメリカの女性医師・研究者の働き方

佐竹典子
カリフォルニア大学デービス校Cancer Center
小児血液腫瘍科アシスタントプロフェッサー

 皆さんお久しぶりです。今回は「アメリカで女性医師として働くこと」がテーマです。自身の経験から、そして周囲の女性医師または女性研究者を見て思ったことを書きたいと思います。

 私の所属するUC Davis病院小児科には74人の医師がいますが、そのうち女性は37人。レジデントは37人中30人が女性で、3年目に限ると15人全てが女性です。小児科という科の特性もあると思いますが、このように女性比率が高くなっています。ちなみに、うちの医学部生428人のうち、女性は238人です。続きを読む

2013年03月27日

これは珍しい! 弾丸が回りまわって右心室へ

日比野誠恵
ミネソタ大学ミネソタ大学病院救急医学部准教授

 ある金曜の夜、ミネソタ大学リバーサイド病院の救急部を若いカップルが受診しました。ミネアポリスのダウンタウンにある美しい大聖堂の脇を通る高速道路・ルート94。ここを走っていて流れ弾に当たったというのです。この辺りはそう危ない場所ではないはず。「物騒になってきたのかな?」という思いとともに、「また、嘘をつかれているのかな?」という疑念も、われわれの頭をよぎりました。続きを読む

2013年03月21日

画像検査を断るのが画像診断医の仕事?

林 大地
ボストン大学放射線科リサーチインストラクター

 イギリスのNHS(national health service)の財政が逼迫していることは、これまでの連載で書いてきた通りです。これに関連して、前回は医療通訳・翻訳サービスについて紹介しました。今日の医療において、ほかに医療費を圧迫するものと言えば、画像検査が挙げられます。続きを読む

2013年03月18日

女性医師、母、オンナとして…

小林孝子
ビーンリー・ロード・メディカルセンターGPフェロー

 自分の人生に結婚はあり得ない――。私はてっきり、そう思っていました。

 今の旦那さんと知り合ったのは、私が34歳の時。内科医として日本で10年間働いた後、骨代謝の研究のためオーストラリアのシドニーに渡り、それが一段落して日本に帰る間際、彼と出会ったのです。

 当時、私は大学院の博士課程にいて、研究が一段落したので日本に帰り、論文を仕上げて博士号を…という計画でした。もし、彼に出会わなかったら、今頃はまだ大学に残って臨床あるいは研究をやっているか、どこかの病院に派遣されて勤務医として働いているか、はたまた開業していたか。皆目見当が付きません。

 彼に出会うまではGP(general practitioner)という職業があることさえ知らなかったので、もしかしたら「ビビッ」としないまま日本で医師として漠然と働いていたかもしれません。それなりに生きがいもあるし収入もあるし、それはそれでよかったのかも…。今回の一文は、日々が漠然と過ぎていくと感じているような女性医師の方々に、特に読んでいただきたいです。続きを読む