2013年11月01日

「事故死の要因」1位は、外傷を抜いてモルヒネ

日比野誠恵
ミネソタ大学ミネソタ大学病院救急医学部准教授

 突然ですが、アメリカで最も処方されている薬剤は何でしょうか? 処方箋が要るということで、ちょっとした解熱薬や感冒薬は含まずにです。抗菌薬? それとも、高血圧やコレステロールをコントロールする薬剤でしょうか?

 実はここ20年ほどトップが続いているのは、モルヒネ系の鎮痛薬バイコデイン(Vicodin:一般名ヒドロコドン・アセトアミノフェン合剤)なのです。この事実は、アメリカでのモルヒネ系鎮痛薬の乱用、それに伴う過量摂取による死亡の増加とも密接に関連しています。2008年には、アメリカにおける事故死の要因として「外傷」を抜き、「モルヒネ系鎮痛薬」がついに第1位となってしまいました[1]。続きを読む