2013年11月12日

日本人は点滴がお好き?

寺川偉温
ファミリー・メディカル・プラクティス・ホーチミン内科医

 まだベトナムで働き始めて間もない頃のこと―。イギリス人の40歳代男性が下痢でやって来ました。「昨日は20回以上の下痢をして、今朝もまだ続いている。水分はなんとか摂れているものの、食事は摂れない」という訴えでした。

 身体所見ではひどい脱水の徴候は見られなかったものの、圧痛を伴う腹痛があり、本人も疲弊した様子でした。「この状況なら、点滴すれば症状はかなり楽になるだろう」と考えた私は、日本で診療していたときと同じ感覚で「じゃあ、点滴した方がいいでしょう」と伝えました。続きを読む